この映画が公開された年の中では、最恐のホラーだと思います。今一番注目度が高い映画監督の作品。 この『ミッドサマー』のスゴいところは何かって言うと、「非常に美しいホラー映画」という、一見矛盾した要素が、すごく高いレベルで共 […]
子供たちの夢の運び手であるサンタさんが、殺人鬼と化してしまう。1980年の『サンタが殺しにやってくる』と並び立つ、衝撃のサンタ・サスペンス!――とでも書けば少しはサマになるが、要するに80年代という時代に典型の低予算スラ […]
今回紹介する『バスケットケース』は、一般的には全然知られてないマイナーなホラー映画なんですけど、ホラーファンの間ではカルト的な人気があって、まさに「知る人ぞ知る傑作」と言っていい作品。傑作というか、怪作なんですけど。 た […]
『13日の金曜日』あらすじ 1980年6月13日、金曜日。あるのどかな町に、一人の少女がやってきた。彼女の名はアニー。この近くの湖、クリスタルレイクのキャンプ場で働くために遠くから来たのだ。 しかし町のダイナーでキャンプ […]
今回取り上げる、現代のあらゆるゾンビ作品の始まりと言われる、ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(’68)という映画だと、ある日突然死人が蘇って襲ってくるようになってきた世界で、数人の男女が1つの […]
ジョージ・A・ロメロとは ジョージ・アンドリュー・ロメロ。ゾンビ映画の開祖であり、その影響はゲームや小説など、あらゆる分野にまで及んでいる大監督である。しかしあまりにも時間が立ち過ぎたために、現在では「ロメロのゾンビ映画 […]
『悪魔のいけにえ』とはなにか? 『悪魔のいけにえ』は1974年に公開されたアメリカ映画であり、ホラー映画でありながら、ニューヨーク近代美術館にフィルムが永久保存されるほどの芸術性が評価された怪作でもある。 しかしその評価 […]
『悪魔のいけにえ』は、「猟奇芸術」とか「屠殺美術」とでも分類すべき、連続殺人鬼をモチーフにした怪談映画で、人によっては傑作となるし、あるいは全く意味不明の珍作とも映る。 この映画は、殺人鬼の潜む田舎町をうっかり訪れてしま […]
配給会社が撒き散らした便所の落書きみたいな邦題は置いておこう。”Day of the Dead”では、ゾンビはついに昼(Day)の世界の支配者となるまで増加した。ゾンビと人間の比率が400,000 […]
『ゾンビ』とは何だったのか 世界が原因不明のゾンビ化現象に襲われる中、ショッピングモールに立て籠もった4人の男女のサバイバルを描いた『ゾンビ』(図1)。 北米劇場公開版から作品を読み解くと、実は『ゾンビ』という映画は、サ […]
世の中に“巨匠”と呼ばれる映画監督は何人もいるが、ジョージ・A・ロメロに匹敵する監督はそう多くない。 ロメロは映画の流れを変え、サブカルチャーの文法を更新し、最も大げさな言い方においては、人類の歴史を変えてしまった。ゾン […]
ホラー映画という触れ込みで観たらシュールギャグにしか見えなくてびっくりした映画。 刑期を終えた暴行魔・マックスが、自分をまともに弁護しなかった元・担当弁護士のサムを恨んで復讐を開始するという、嫌がらせ・ストーキング系ホラ […]
多様な解釈を許容する奥深さ 『エクソシスト』は一筋縄ではいかない映画で、非常に情報量の多い作品だ。本作の特異な点は、作品が因果関係の明示を徹底的に避けている点である。その徹底ぶりは、映画作品としては「異例」と言ってもいい […]
ハッキリ言って『ZOMBIO/死霊のしたたり』は、一般映画として上映/鑑賞するには相当ヤバいキワモノであると思う。なぜかというと、この作品はグロもエロも、あらゆる演出が極めて「ポルノ的」なのである。それも『家畜人ヤプー』 […]
「6500万年ぶりの彗星接近で、人類の大半が死滅するポスト・アポカリプス映画だ」と耳に挟んで本作を観ると、生き残ったティーンエイジャーには悲壮感や危機意識が全く欠落しており、しまいには男女でイチャイチャし始めるし、かと言 […]
『マニアック・コップ』(旧邦題は『地獄のマッドコップ』)というのはB級好きには名の知れた作品で、簡単に言うと警官姿の男が街で次々に殺人事件を犯していくというホラーである。殺人犯の無言ぶり、犯罪行為の理解不能性、そして半ば […]
昔の私はスプラッター映画を理解しなかった。人は過剰なほどの惨殺に、生理的嫌悪感を引き起こすはずである。つまり映画が美しい映像、豪奢なアクションを大金を投じて追い求めるのは、それらのイメージが「快」だからであり、わざわざ特 […]
人と人が友好的なもの、幸福な関係を追い求めた結果として破滅的なすれ違いに終わるこの世の不条理が、未だに承服しきれずにいる。私と誰かが互いに歩み寄ったとして、その友好への努力は、しばしば両者にとってコントロール不可能に近い […]
その掟は1つだけ。 〈ミネルヴァ〉に見られた者はみな死ぬ。 藤田漫画の中でも、最高傑作になり得る作品ではないか。無駄のないストーリー展開、戦いの緊張感、自然の怪異のおぞましき描写……これらがわずか200ページに凝縮されて […]
全 19 件中 1 件目から 30 件目を表示