『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』(’89) / 傑作の前準備

2020/07/03 ・ 映画 ・ By 秋山俊
『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』Universal, 1989年

面白い。面白いことは面白いのだが、Part 1Part 3が傑作過ぎるので、どうしても見劣りする。前作の記事で褒めちぎったので、Part 2に関してはその問題点を書こう。Part 2が見劣りする理由は明白で、1つ目は過去ではなく未来に移動するので、どうしても箱庭世界のリアリティに限界があるし、シリーズ特有のノスタルジーがないので乾いた感じがある。

2つ目は、結局前作と同じ1955年に戻ってしまい、新鮮味に欠ける。特に話の半分近くが、前作と同じ場面を違った角度から眺める展開になるのは問題である。これも物語に新鮮味が不足する原因となってしまっている。

図:『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2』

未来の描写そのものはよくできていると思う(上図)。既に現実が2015年を通り過ぎてしまったので、その点もちょっと残念なことに含まれるが。

残念な点だけ書いたが、作品全体の特徴は前作をそのまま受け継いでいるので、映画としてはフツーに面白い。それとPart 2と3は完全にセットになっており、この作品は傑作であるPart 3のための前準備的な位置づけでもあるので、作品単品で語るのはあまりフェアではないかもしれない。

満足度:8/10

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投稿: 2020/07/03
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