『ランボー / 怒りの脱出』(’85) / ランボーは戦場へ往った

2020/06/22 ・ 映画 ・ By 秋山俊
『ランボー 怒りの脱出』

終始ジメジメした暗い雰囲気で進行した前作とは違い、『ランボー / 怒りの脱出』は「80年代のシルヴェスター・スタローン」というワードから想像される典型的な筋肉アクション映画と化しているため、ハッキリ言ってあまり語ることはない。

話の内容を簡単に説明すると、前作の事件の後、服役していたランボーは、恩師であるトラウトマン大佐の打診により、特赦を受けてベトナム軍の捕虜収容所へと潜入することとなる……要するにランボーがベトナム軍基地で無双しまくって捕虜を救出するだけである(図1)。

図1:『ランボー 怒りの脱出』

この映画、興行的には大成功したし、ポップコーン・ムービーとしては及第点くらいなのだが、「ランボーが主人公」という以外に前作に通じるものがない。そのため、孤独な帰還兵モノの続編として期待すると全然違うものを観せられた気分になる。装備や銃撃の描写はリアルで、ミリオタにはウケる内容だと思うが、物語上のリアリティは全く無い。何しろランボーに弾が全く当たらない(笑)。

劇中で何が描かれるかは、↑に挙げた映画のパッケージが全てを物語っており、筋骨隆々のスタローンが爆発をバックに、とにかくひたすらM60で敵を射殺し、車両を爆発させ、ヘリを撃墜するのみである(図2)。

全体の評価としては、初代『ランボー』の続編を期待すると5/10、スタローン主演のアクション映画の1つとして観ると7/10、といったところ。

図2:『ランボー / 怒りの脱出』

見所

  • 上半身裸で筋肉美をこれでもかとアピールする全盛期のスタローン
  • 青空に舞い上がる美しい爆炎の数々

関連作品

こういうテイストが好きな人は、続編の『ランボー3 怒りのアフガン』(’88)がほとんど同じテイストで撮られているので、そちらもチェックしよう。『ランボー 最後の戦場』(’08)も、戦闘描写に関しては非常に激しい(むしろ、本作を上回る)のでオススメ。こっちは話の内容もちゃんとあるし。

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投稿: 2020/06/22 ― 更新: 2020/08/20
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