まさか『ブレードランナー ファイナル・カット』をIMAXで観られる日が来ようとは!しかも池袋グランドシネマサンシャインの、横幅26mを使った4K映像 + 12chサラウンドという最高の環境で、である。恐らく全国4,000万人のSFファンが当然の義務として鑑賞したはずなので、今更レポを書く意味も無きにしもあるのだが、この映画史の1つに触れた感動をわずかでもネットに残すべく、拙文を綴りたい。

実は今年に入ってからUHD BD盤の『ファイナル・カット』を購入していたので、年内だけで既に2回ほど通して本作を鑑賞していたのだが、そのおかげでUHD BD盤と比較しながら観ることができた。座席は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のIMAX上映で前方に座り過ぎ、画面が見辛かった反省を活かして中央座席群の一番うしろを確保。これで目線が画面中央よりやや下側くらいなので、ハッキリ言って本当の最後列に座ってもいいくらいである。

最終日には中央座席が満席に

序盤の2019年のロサンゼルスの圧倒的スケールにまずビビる。嘘みたいだろ、これミニチュアなんだぜ。4KのIMAXスクリーンで観る「強力わかもと」のインパクトは、強力というより狂力である。そしてハリソン・フォードが屋台に突入するあたりで「来る…来るぞ……」と緊迫し「2つで十分ですよ!」で脳死。歓声湧いたりするのかなぁ、と思っていたが皆冷静に鑑賞し続けるので、日本人のマナーに感心しながら私も姿勢を正した。

さて、IMAX版の出来栄えとしては、映像的にはUHD BD盤をほとんどそのままIMAX環境に移して観ているに近い。『ファイナル・カット』はオリジナルフォーマットが4Kデジタルのものであり、今回はそれをIMAX DMRでリマスターしているので、当然と言えば当然の話である。

ただ同時期に上映されていた『マトリックス』4DX版が、横幅14mのスクリーンでも全体的にややボケた感じで白んでいたのに対し、『ブレードランナー』IMAX版はその倍近いスクリーンサイズにも関わらず、極めてクリアに映されていたのが印象的である。序盤のタイレル社の場面が荒れ気味なのもUHD BD盤と同じ。

IMAXシアターのある12階から見下ろした池袋の黄金風景が、タイレル社から地上を見下ろした風景っぽい

一番良かったのはサウンド。冒頭の船が画面を通過していくシーンを始め、あれだけ巨大なシアターにも関わらず、音の定位がハッキリしている。グランドシネマサンシャインには天井スピーカーも設置されており、劇中で頻繁に挿入される雨に振られるシーンで「真上から降り注ぐ雨音」「建物の縁から滴り落ちる水の音」などをハッキリ聴き分けることができた。

デッカードの銃声は大口径マグナムでも撃っているのかというくらいの大音量で、夜の9時過ぎに副都心のど真ん中で、他の一切の雑音に遮られずにリッチな大音量サラウンドを楽しめて大満足である。

『マトリックス』4DXは「うーん?」という部分もあったのだが、『ブレードランナー』は文句をつける方が難しいくらいのクオリティで、再上映されるとしたらまた行きたい。次は2049年?いやいや、毎年上映していいから。

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投稿日時: 2019/09/21 ― 最終更新: 2019/09/25
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