JR池袋駅から徒歩5分くらいで着くグランドシネマサンシャイン

2019年7月にオープンしたグランドシネマサンシャイン池袋に、9月だけで既に3度も足を運んだ。ショッピングモールに併設されたシネコンとは一線を画す、映画好きによる、映画を観るための、映画のための映画館が近くに出来たことを嬉しく思う。

特に大きいのは最上階のIMAXシアターがW25.8m×H18.9mと日本最大級であり、IMAXでない映画でもIMAX 12chのド迫力かつ素晴らしく定位するサラウンドで、4K 解像度にて楽しめることである(IMAXレーザー/GTシステム。GTはGrand Theatreの略らしい)。「今、間違いなく国内で最も贅沢な施設で作品を鑑賞している」という充実感は、何にも代えがたい。

エスカレーターで移動中の壁には、名画のポスターが大量に並べられている

また単にスクリーンサイズが巨大なだけでなく、建物全体が1つの「映画のテーマパーク」とでも呼ぶべき、余裕と遊び心に満ちた造りになっているのが嬉しい。子供の頃、親に有楽町のマリオンに連れて行ってもらったときのようなワクワク感を得られるのだ。映画館というのはそれ自体が1つの体験なのだから、こういう仕掛けは「映画体験そのものの価値を増す」といって、正しく真実である。

ホームシアターとシネコン

正直、今年に入って自宅にホームシアターを作ってから「もう中途半端なシネコンには行く必要ないかな」と思っていた。何しろUHD BDで蘇った過去の名作は凄いシャキシャキした映像だし、サウンドはAtmosだし、黒は黒くて光は眩いから、名画座で体験するくたびれたフィルムのクオリティを明らかに超えている。名画座で既存の映画を観ても「名画はやっぱ名画だな」で終わるが、UHD BDで観ると「こういう風に蘇るのか!」という感動もある。

私は基本的にBDは輸入して観ているから、日本で上映される前に大抵の大型タイトルは鑑賞済みで、元々出不精で家に引きこもるのサイコーッ!という性格でもあるから、ホームシアターを設置してからはますます引きこもり体質に磨きがかかってしまった。

もちろん「映画館という体験」にこだわる映画好きは多い。というかシネフィルというのは同時に映画館好きでもあると思うが、そういう人たちは「映画館に行って観ることに特別な意味があるんじゃないか!」と譲らない。

私もそう思っていたからこそ高田馬場の早稲田松竹とかに足を運んでいたのだが、そろそろ限界というか、日々進化と低廉化を続ける家庭用システムの前に、さすがに意義を見いだせなくなってきた。2K解像度で定位の曖昧な音がデカイだけのサウンドを聴いても「あぁ、街場の映画館ってこんなもんか」とガッカリしてしまうのである。だからもう横幅8mくらいの小さなシネコンで映画を観ることはほとんどない。これはゲーセン好きがゲーセンに行かなくなるのと同じ。もう家庭用移植はゲーセンの「ホンモノ」を、とっくの昔に追い越してしまっているのだ。

……っと、ここまで来たところで「グランドシネマサンシャイン」の登場である。いやいや、これなら私は積極的に金を落とす。行くのはIMAXと4DX + Screen Xだけになるだろうが、グランドシネマサンシャインは行くだけでもオンリーワンの体験が保証されている。

やはり思い入れや懐古趣味だけで映画館へ足を運ぶのは弱い。映画館には「映画館というリアル」が必要である。つまり「おまえらの家庭用システムなど足元にも及ぶまい?ん?」という、有無を言わさぬ感動のジェットストリーム、圧倒的設備による家庭用システムの轢殺が求められる。

そういえば10月4日には丸の内ピカデリーにも、都内で待望のドルビーシネマがオープンする。これにも非常に期待している。それこそ、子供の時のマリオンの感動を再び味わえることを期待している。

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投稿日時: 2019/09/20 ― 最終更新: 2019/09/25
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