図1:”Come with me if you want to live.”(『ターミネーター 2』1991年)

Come with me if you want to live.
(生き延びたければ共に来い)

シリーズ伝統の決め台詞で、ファンなら要暗記(図1)。一作目ではカイルがサラに対して言っていたが、二作目ではT-800がサラに言う。やっぱりサラはお姫様(戦士タイプ)なんだなぁ。なお『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(’15)では、逆にサラがカイルに対して言い放っている。

No fate, but what we make.
(運命などない。自分たちで切り開くのだ)

サラがキャンプを去る前に、テーブルにナイフで刻んだ言葉であり、『ターミネーター 』シリーズを象徴する思想の1つ。fateはdestinyと違って「悪い運命」を予感させる言葉である。どんなに絶望的な未来が待ち受けていようと、自分の行動次第でそれを回避できる、という決定論の否定がサラを支える理念であると読み取れる。『ターミネーター 3』(’03)が批判されるのは、このような重要な考えを制作側の都合で翻して決定論を採用してしまったためである。

実はこの台詞の初出は初代『ターミネーター』(’84)の削除されたシーン「サラの闘志」である。台詞のフルバージョンは”There’s no fate but what we make for ourselves, right?”。これを弱腰になるカイル・リースに対して言っている。

I’ll be back.
(すぐ戻る)

シリーズ伝統の決め台詞その2。もはやシュワちゃんの専売特許だが。T2ではこの台詞を、特殊部隊に包囲される中で、サイバーダイン社からの脱出手段を確保する際にT-800が言い放つ。直後に彼は防弾トラックに乗って建物に「すぐに戻って」きたわけだが、これは同じ台詞を吐いた直後に、車に乗って警察署へと突入してきた一作目へのセルフオマージュ。

“Hasta la vista, baby.” (『ターミネーター 2』1991年)

Hasta la vista, baby.
(地獄で会おうぜ、ベイビー)

ジョンがT-800に吹き込んだスペイン語の、戸田奈津子による意訳(図2)。私は戸田女史の訳に対しては否定的な立場を取ることが多いのだが、この台詞に関しては絶妙であると思う。この安っぽい、西部劇観過ぎな中学2年生がカッコつけただけみたいな台詞!いかにも子供が自分のロボットに吹き込みそうではないか(笑)。また「ベイビー」という最後っ屁が、これまたいかにもグラサンかけた20世紀のアメリカン・タフガイが言い残しそうで、絶妙にマッチョである。

ジョンは、気取りだすと言葉の中に外国語を混ぜる傾向があるようだ(ターミネーターが自分の部下だと認識すると、チンピラに対してmeをmoiというフランス語に置き換えて偉そうに喋っている)。

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投稿日時: 2019/07/15 ― 最終更新: 2019/07/16
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