『スター・ウォーズ』旧三部作とは何だったのか?【解説文字起こし】

2021/02/26 ・ 映画 ・ By 秋山俊

『スター・ウォーズ』。この映画史上でも類を見ないほどの大ヒット・シリーズは、今日では誰もがあらましを知る「現代の神話」となっている。

しかし実は本シリーズが、あの伝説の映画『地獄の黙示録』と兄弟関係にあり、さらにジョージ・ルーカス監督の人生が色濃く反映された作品であることをご存知だろうか。そもそも、なぜ「これまでにない映画」として大ヒットしたのか?監督が「SFではなくおとぎ話」と語るのはなぜなのか?

この動画で全て解説しよう。

『スター・ウォーズ』と『地獄の黙示録』

そもそも『スター・ウォーズ』の始まりは、ジョージ・ルーカスがずっと温めてきた戦争映画である『地獄の黙示録』にあった。『地獄の黙示録』は、元々はルーカスの企画だったのだ。

ところがこの映画、撮影が実現しないうちに、プロデューサーであったはずのコッポラが独断で撮影を開始して自分のモノにしてしまったのである。これに怒ったルーカスは、『地獄の黙示録』をコッポラに譲る代わりに、彼に介入されない自分だけ作品として『スター・ウォーズ』に全てのアイディアを注ぎ込む。

両作品が共に、「闇と狂気に取り込まれたかつての英雄を若き英雄が訪ね、暗黒面から救い出そうとする」という、共通した物語構造を持っているのはこのためである。

一方、『スター・ウォーズ』で特徴的なのは「父殺し」という神話的な要素がサーガ全体の骨格を成している点であり、それはジョージ・ルーカスの作家性とも深い関係がある。つまり「父殺し」こそが、新旧3部作を読み解く上で最大の鍵なのである。

旧三部作のあらすじ

それを解説する前に、ここで『スターウォーズ』旧三部作のあらすじをざっと振り返ろう。

『スター・ウォーズ』

物語は、宇宙を支配する銀河帝国軍が、反乱軍のある輸送船を捕えるシーンから始まる。実はこの船は帝国軍の宇宙要塞、デス・スターを破壊するための設計図を運んでおり、反乱軍のレイア姫は希望の光である設計図をR2-D2の内部に隠し、C-3POと共に脱出させる。二体のドロイドがたどり着いた先は荒涼とした星であり、そこにいた農民の子、ルーク・スカイウォーカーと運命的な出会いを果たす。

『スター・ウォーズ』

R2に導かれたルークは、身分を隠していたジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービにも出会い、ルークの死んだ父親のようにジェダイとしての修行を積み、戦うことを促される。迷うルークだが、やがて帝国軍の襲撃により家族を殺され、家を失った彼は、酒場で出会ったハン・ソロたちを仲間に加え、共に宇宙へ旅立ち、父の仇であるダース・ベイダーたちに立ち向かうことを決意するのである。

ところが2作目の『帝国の逆襲』において、父の仇だと教えられていたダース・ベイダーこそが、ルークの実の父親であることが発覚する。ルークは世界を救うために、実の父を殺さねばならない過酷な運命を背負わされるのである。

「父殺し」の物語

『スター・ウォーズ』には、作者のルーカスが2年かけて調査した、様々な神話や民間伝承の要素が盛り込まれているが、全体としては「父殺し」が中核に据えられており、それは新旧三部作で変わらない。新三部作でも、アナキンが育ての親であるオビ=ワンに「父殺し」を挑むのが物語のクライマックスとなる。アナキンにとってオビ=ワンが父親・兄弟・師匠の全てを兼ねていることは、作中でたびたび言及されている。

「父親同然です」
「父親に最も近い存在だ」

オビ=ワンについて
アナキン・スカイウォーカー

「父殺し」は、ギリシャ悲劇『オイディプス』に代表されるように、古来より神話や悲劇で繰り返される重大テーマの1つである。なぜなら子は父を乗り越えて生きていこうとするものであり、人の子が持つ永遠の宿命、父親の呪縛や因縁に対する抵抗の隠喩として「父殺し」の物語が語り継がれてきたからである。

『スター・ウォーズ』

ちなみに姉妹的な作品である『地獄の黙示録』は「父殺し」ではなく、王を殺した人間がその権力を受け継ぐ「王殺し」の物語となっている。実は『スター・ウォーズ』にも「王殺し」の要素があり、ルークにはダース・ベイダーの地位を受け継ぐ機会があるのだが、「父殺し」の要素の方が遥かに強い。ここが姉妹作の『地獄の黙示録』とは決定的に異なる。

ルーカスのファーザー・コンプレックス

ではなぜジョージ・ルーカスは、『スター・ウォーズ』を「父殺し」の神話として創作したのか?

実は「父親の呪縛からの脱出」こそは、ルーカスのすべての作品に共通する要素であり、『スター・ウォーズ』のルークはルーカス自身を反映した存在であると見なすことができるのだ。

ルーカスに関する伝記を読むと、彼の思春期のエピソードとして、常に恐ろしかった父親の存在が語られ、母親の話はほとんど出てこない。ルーカスは父から自分の店を継ぐことを強要されており、それに反抗したルーカスは「オレは30歳になるまでに大金持ちになってみせる」と豪語し、家を飛び出して映画監督になったのである。

こうして撮影された前衛的なSF映画『THX-1138』は「すべてが管理されるディストピア空間から逃亡する男」が主人公となり、その次の『アメリカン・グラフィティ』では「田舎から都会に旅立つ若者たちの出発前夜」が描かれた。そして『スター・ウォーズ』においては、「農家に縛られて旅立てない若者」であるルークが主人公となり、父を倒さねばならない宿命が描かれる。

その後作られた新旧三部作を見ても、母性をめぐる話はほとんど出てこず、「育ての父であるオビ=ワンに立ち向かうアナキン」という構図が、ルークとベイダーの関係にそのまま転写され、物語は常に父と子の争いを中核に据えている。『スター・ウォーズ』とは「父親を乗り越えようとする子」を物語ったサーガなのである。こうした事実からも、ルーカスが強烈なファーザー・コンプレックスを抱えた映像作家であり、父親による抑圧からの解放をフィクションに反映させているのだと見なすのは自然なことだろう。

ルークと3人の父親

ことほどさように、ルーカスにとって最大のテーマは「父親を乗り越えること」であり、実際、主人公のルークには3人もの「父親」が登場する。

(ルーカスの父親は)“善き父親”であり、“悪しき父親”でもあった。(…)ルーカスはそれを、ダース・ヴェーダーの暗黒の姿と、(…)優しいジェダイの騎士、オビ=ワン・ケノービの二つに分割した。

ゲリー・ジェンキンズ(著)、野田晶宏(訳)『ルーカス帝国の興亡』

それぞれの人物には、ルーカスの持つ父親のイメージが分散していると考えることができる。エピソード4最大の見せ場の1つであるベイダーとオビ=ワンの対決シーンについて、ルーカス本人は次のように語っている。

オビ=ワンは最強の賢人でルークにとって理想の父親像。一方、ベイダーは悪玉で最悪の父親像だ。この裏に隠された真実こそ最大の焦点と言える。だがここでは単に善と悪の戦いにしか見えないんだ。

ジョージ・ルーカス
『スター・ウォーズ』

「二人の戦いの裏に隠された真実」とは、ベイダーが本当の父親ということであり、実はこのシーンは、ルークにとって2人の父親が激突している場面なのである。

またこのシーンは、ベイダーことアナキン・スカイウォーカーが「父殺し」に再度挑むというシーンでもあり、ここで彼は「父殺し」を完遂したと見ることもできる。しかし同時に、ルークの師を彼の目前で殺すことで、「父殺し」の連鎖はそのままルークへと引き継がれ、自分自身がルークから「父殺し」を挑まれる因縁が決定的になってしまう。

スカイウォーカー親子を襲う悲劇

機械の義手

こうして運命に導かれるままに、ルークとベイダーの最終決戦が行われるのが『エピソード6 ジェダイの帰還』である。一度はベイダーに敗北したものの、力をつけたルークはついにベイダーの手首を切断して、まさに「父殺し」を完遂しようとする。

ところが切断したベイダーの手首が、自分と同じく機械の義手であるのを見て我に返ったルークは、自分たち親子の陥っている悲劇の連鎖に気づく。

『スター・ウォーズ』

ここでアナキンがダークサイドに堕ちた決定的な要因を振り返ると、彼は愛するパドメを救いたいがために皇帝にダークサイドの知恵を求めたが、彼女を救おうとして皇帝に寝返ったことによって、強い悲しみと怨念に襲われたパドメが逆に死んでしまうという悲劇であった。そして救世主になるはずだった英雄が、闇の王へと堕落してしまうのである。

悲劇とは運命の皮肉

悲劇とは、単なる「悲しいお話」ではない。真の悲劇とは、英雄が悲劇を回避すべく懸命な努力を重ねた結果、その回避の努力によって、逆に悲劇が実現してしまうという、運命の皮肉なのである。

たとえば『スター・ウォーズ』の元ネタの1つである父殺しのギリシャ神話『オイディプス』においても、主人公オイディプスは「故郷にいると父親が死ぬ」という神託を信じ、悲劇を回避すべく故郷を離れるが、実際には親と信じていた人物は実の両親ではなく、彼らを殺さないために旅立った先こそが本物の故郷で、その旅の途中で実の父親を殺してしまうのである。

神話をベースに物語を組み立てたルーカスは、この運命の皮肉を旧三部作においても再現している。ルークが懸命なる努力を重ねたのは、父の仇を討ち、宇宙に秩序を取り戻すためであった。しかしその努力の結果として、今まさに自分がダース・ベイダーの首をハネ飛ばして父の仇そのものとなり、皇帝の配下として宇宙の秩序を乱す未来へ向かっていることに気がついてしまう。

『スター・ウォーズ』

エピソード6において、それまで白い衣をまとっていたルークは黒い服に包まれている。彼にダークサイドへの誘惑が迫っていることを示す演出である。この状況下で悲劇を回避できなかったのがアナキンのストーリーなのだが、しかしルークはライトセーバーを収めて父殺しを放棄し、悲劇の連鎖を断つことに成功する。

『スター・ウォーズ』の原型

映画ができるまで

以上が『スター・ウォーズ』旧三部作の物語構造と、その根底にあるルーカスのテーマだが、彼はこの壮大なサーガを2年以上かけ、膨大な資料や神話を研究することによって、およそ400ページの脚本にまとめた。

あまりにも壮大になり過ぎたため、物語として盛り上がりやすいエピソード4がまず映画化されたが、ルーカス自身は最初からなんとしても三部作を完成させるつもりであり、「エピソード4が失敗したら、泥棒をしてでも続編を作るつもりだった」と冗談まじりに語っている。

実は最初に練られた構想においては、タイトルは『メイス・ウィンドゥの物語』であり、話の内容はルーク・スカイウォーカー将軍とアナキン・スターキラーがレイア姫を護衛し、そこに山賊であるハン・ソロや、ウーキー族の王子であるチューバッカが加わる、といった内容だった。

『スター・ウォーズ』の元ネタ

完成版に至るまで、脚本には大量の要素が加わり変更が繰り返されたが、この時点で『スター・ウォーズ』の主な要素は登場している。「二人組の男と勝ち気なお姫様」という組み合わせは、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』をモチーフとしたもので、実はルーカス監督は、この映画の熱烈なファンなのである。『隠し砦の三悪人』においては、年中お互いに悪口を言い合いながらも、いざとなれば抱き合って泣きあう二人の悪党が狂言回しとして登場するが、この設定は最終的にC-3POとR2-D2にそのまま活かされている。

『隠し砦の三悪人』

また本作にはジェダイの武器、ライトセーバーがキーアイテムとして登場するが、これにも元ネタがある。発想のもとになったのは日本のサムライとアーサー王伝説で、彼らの用いる日本刀や聖剣エクスカリバーのように、使用者の倫理観を象徴する存在として剣が登場するのである。

『スター・ウォーズ』は何が革新的だったのか?

こうして様々な神話やフィクションを引用することにより作られた『スター・ウォーズ』だが、なぜこの映画は革新的な映画として大ヒットしたのだろうか?この映画の最大の魅力とは何なのだろう?

これはルーカス自身が認めていることだが、『スター・ウォーズ』とは、「斬新で誰もが驚くストーリー」をウリにした映画、ではない!

これまで何度も確認したように、本作の元ネタは神話や有名映画の数々であり、『スター・ウォーズ』はルーカスが触れてきた物語の引用集合体として作られている。神話とは物語の古典中の古典であり、人類が数千年間も繰り返し語ってきたお決まりのストーリーである。

たとえばルークは、本来は銀河帝国皇帝の腹心たるダース・ベイダーの子であり、さらには惑星ナブーの女王の血をも引いているが、その身分は伝えられず、乾いた星で農民の子として育っている。

これは神話に見られる「貴種流離譚」と呼ばれる話のパターンであり、「貴種」、すなわち高貴な身分に生まれた子供が、自分の出自を忘れて貧しい家庭に育ち、やがて実力によって大成を手にし、本来の身分を取り戻すという物語の型で、最も古い物語と言われる『ギルガメシュ叙事詩』や『サルゴン王伝説』の中ですら確認することができる。つまり『スター・ウォーズ』の物語は、完全に使い古された話のパターンを反復しているのである。

『スター・ウォーズ』とは“世界観”である

ジョージ・ルーカスは語っている。「作品の魅力を伝えるために、物語やキャラクターはあえて型通りにした」っと。

では『スター・ウォーズ』最大の特徴とは何か?それは“世界観”である。

『スター・ウォーズ』

遥か銀河の彼方に、膨大な数の異星人たちやその文化が広がっており、独自の規律を守って生活しているという世界観。映像の中で、実際に彼らがどこかに存在し生活しているのではないかと観客に信じ込ませるほどのこだわりとディテール。膨大な文献や資料を基にしてルーカスが作り上げた、宇宙という超巨大な箱庭に浮かぶこの世界観こそが、『スター・ウォーズ』シリーズ最大の特徴なのである。

世界観系のSFとしては、それはたとえば、SFにサイバーパンクの世界観を浸透させた『ブレードランナー』にも似ている。『ブレードランナー』においても、「未来の社会は雑然としていて薄汚く、東洋と西洋がゴチャまぜになっている」という新たな世界観を映像化してみせたことが画期的だったのであり、その後のあらゆるSF作品に絶大な影響を与え続けている。

『スター・ウォーズ』

“世界観系”の特色

体験こそ目的

このような“世界観系”に分類されるSFやファンタジー作品は、空想の世界を映像化して主人公らに歩き回らせ、観客に疑似体験させることが目的となる。そのため作品のゴールは世界観を描ききることとなり、ストーリーはむしろ世界を歩き回らせるための道標として機能する。

『スター・ウォーズ』シリーズへの批判として、しばしば「話がいちいちおつかいじみている」というものがある。実際、話の展開として頻繁に「○○をするには惑星××に行かねばならない」という、RPGのクエスト的なものが多用される。なぜか?それは映画の目的が、「広大な宇宙を旅して回ること」そのものだからである。だから主人公たちは、1つの映画で色々な星を渡り歩く必要があり、世界観に浸るために、物語そのものは複雑性を排除し、単純でお決まりのものにせざるを得ない。

あえて型にはめる

しかしそれでもルーカスは不安だった。彼の処女作『THX-1138』が、当時としては先進的な世界観系SFであり、今でこそ映画マニアに評価されてはいるが、当時はその難解さゆえに「ワケのわからない前衛映画」として関係者にボロクソにけなされてしまい、興行的にも失敗したことは、ルーカスの巨大なトラウマになっていた。

そして『スター・ウォーズ』はまたしても、当時のSF映画としては画期的な「これまでにない壮大な宇宙文明の話を、余計な説明をせず観客に見せつける」という内容だったのである。そのためルーカスは、製作中は常に不安であった。ウーキーやドロイドを初めて見た人から「一体これは何なんだ?」という戸惑いが出る恐れがあった。

そのため登場人物たちも徹底的に型通りに作られ、分かりやすさが重視された。『スター・ウォーズ』のキャラは大抵、あまり二面性や複雑性を感じさせない、分かりやすい性格をしている。メロドラマなどもお決まりの展開である。キャラクターには明確に役割が定められ、仕事がハッキリしている。

『スター・ウォーズ』

たとえばC-3POには「狂言回し」の役割が与えられており、観客に近い立場で物語を観察したり説明するが、時には「トリックスター」「ザ・フール」としての一面も見せ、英雄にすら成し遂げられない仕事を無自覚に果たすこともある。このような役割を持つC-3POは、シェイクスピア演劇などに定番の「道化師」のSF版であると言える。

キャラクターと音

最強のキャラクターデザイン

このように、余分な要素を簡略化して、全く新しい“世界観”の体験を前面に打ち出し空前の成功を収めた『スター・ウォーズ』だが、これだけでは本シリーズが、他の“世界観系”の映画に比べ、格段の成功を収めた理由は説明しきれない。なぜ、『スター・ウォーズ』は世界中でこれほど人気があるのか?

その秘密はズバリ、本シリーズの「キャラクターデザイン」「音の心地よさ」にある。

とりわけ「キャラクターデザイン」に関しては、旧三部作はサーガ全体の中でも突出した出来栄えを誇る。R2-D2のデザインの可愛らしさや、ダース・ベイダーの衣装のカリスマ性など、そのデザインだけでも観客をひきつけ、愉しませる力がある。観客はこれらのキャラクターが動いているだけで面白さを感じるのである。

他にもストームトルーパーの機能的で洗練された悪の歩兵としてのデザインや、両陣営の戦闘機の、記号的でありながら美しさも兼ね備えたフォルムなど、SF映画の歴史においても、これだけレベルの高いデザインで満たされた作品は滅多に無い。

聞いているだけで愉しい音

これに加えて、ブラスターやライトセーバーのサウンド・エフェクトがどれもユニークで、聞いているだけである種の心地よさを感じさせるものがある。サウンドデザインを担当したベン・バートによると、ジョージ・ルーカスはとにかく「有機的な音、実際にそこで鳴っているような生きた音」を求めたという。そのため人工的な合成音をそのまま使用するのではなく、現実世界で録音した音に重ねたり、スピーカーから鳴らした音を再録音するなどして残響やノイズを意図的に乗せ、サウンドに奥行きや空間性を加えたのである。

『スター・ウォーズ』はこのように「画」と「音」という、映画の最も根源的な快楽の部分で非常に高いレベルを実現している。またストーリーも長く語り継がれてきた神話的な内容を反復しているため、一回限りの驚きや意外性ではなく、より普遍的な問いかけや悲劇性を含んでいる。そのため繰り返し観ても飽きることなく、長く語り継がれる作品になっているのである。

ジョージ・ルーカスは「スター・ウォーズはSFというよりおとぎ話だ」という言葉を何度も述べている。映画が毎回「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」という始まり方をするのは、おとぎ話が「昔々、あるところに…」で始まるのを真似ている。彼は語る。

「僕が『スター・ウォーズ』を製作した最大の動機は、今の世代に、かつて僕たちも体験したあの理屈抜きのファンタジー世界を提供することだった」

『ルーカス帝国の興亡』

そう、世代を超えて語り継がれるための、「現代の神話」であり「おとぎ話」。それを実現するために、ルーカスは『スター・ウォーズ』を生み出したのである。

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投稿: 2021/02/26 ― 更新: 2021/03/04
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