投稿日時:2019/01/22 ― 最終更新:2019/01/25

不安なのである。私は『嘘喰い』に2万字尽くしても語り尽くせないほどの思い入れがあるので、当然『バトゥーキ』にも期待しているのだが、やはりというか1,2巻発売後のネットの反応は『嘘喰い』の次の作品としては弱い。

『バトゥーキ』は、始まりの流れが大河的で壮大過ぎだという懸念が、当初からあった。 商業漫画というものは1話目からワクワクさせるものでないと、なかなか良い反応は得られない。ところが本作は主人公の少女時代からカポエラの目覚めまでを丹念に描き過ぎ、現代漫画としてはスロースターターのきらいがある。恐らく最初の数話でかなりの数の脱落者を生んでしまったであろう。じっくり読めば面白い作品になるとは思うので、このまま打ち切りの流れにならないか、かなり心配だ。

1つのヒット作を生み出した作者が、次に自分の描きたいものを思いっきり描くのは、危ういパターンである。このパターンで思い出すのは同じ集英社で連載していた和月伸宏の『ガンブレイズウエスト』で、あれも『るろうに剣心』をヒットさせた作者が、次作であまりに壮大な大河ロマンを描こうとし過ぎて、大気圏突入前に自重により墜落というパターンだった。

それとネットのレビューで指摘している人がいたが、正直この人の描く児童は、顔が妙に肥大化していて奇異に映る。基本的な画力は高いのだが『嘘喰い』が成人男性しか出現しなかった漫画なので、女主人公の『バトゥーキ』は慣れるまで大変なのではないだろうか。

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