『ブルーピリオド』雑誌版、電子版、紙媒体でのカラーページの違い

紙媒体の単行本を読んだ時に大変残念なのが、カラーページが再現されていないことだ。『ブルーピリオド』のカラーページは、アート漫画に相応しく、藝大出身の作者がアーティスティックな色合いを付加していてかなり見応えがあるのだが、単行本だとこれを楽しめない。本作の特徴と人気を考えれば、なんとかしてカラーを再現して欲しかったところだが、実は電子書籍版だとカラーが再現されているっぽいのだ。Amazon Kindleのサンプルだと、ちゃんとカラーページはカラーで再現されていた(なお私は全ての電子書籍版はチェックしていないので、買う人は自己責任で買って下さい)。

しかし実は雑誌版、電子版、紙媒体でカラーページの扱いがそれぞれ異なる。下図に第一話1ページ目での比較を示す(クリックで拡大)。

雑誌版、電子書籍版、紙媒体でのカラーページ比較
図:山口つばさ『ブルーピリオド』講談社
左からアフタヌーン’17年8月号, 電子書籍版1巻, 単行本1巻

最強はアフタヌーン誌掲載版

絵的に一番豪華なのは余白まで色が塗られている雑誌版で、非常にインパクトがあり、これはファンとしては是非保存しておきたいところ(ただしこの豪華カラーは第一話のみ)。アフタヌーン誌は電子版も販売しているし、巻頭カラーだけならサンプルでも手に入る。ただし雑誌版にはアオリが入っているので、人によっては邪魔だろう。それに比べると電子版はコマの内部は再現されているものの、雑誌版に比べると随分寂しい印章を受ける。一番ショボいのは当然紙媒体で、凝ったカラーページであった分、モノクロになるとむしろ一般的なカラーページのモノクロ版より淀んだ感じが出てしまい残念な感じである。

理想の保存方法は自炊による雑誌版の連結か、電子書籍版との合成によるアオリ除去バージョンの自主制作になるだろう。ちなみに私は公式電子版の解像度が不満なので、紙版を自炊して雑誌版を連結という、非常にややこしい手順で自分用の保存版を作成している(これだとオマケ漫画も保存できる)。本作のカラーページは非常に美しいので、機会があれば生原稿も是非見てみたいところだ。

マンガの記事一覧

LINEで送る
Pocket

投稿日時: 2019/01/14
同じテーマの記事を探す