私の受験戦略の根底には、常に「逆張り」というものがある。逆張り、つまり他人が苦手、嫌だ、難しいと主張するからこそ、逆に自分は得意、大好き、カンタンだと言ってしまう、あるいは言えるようにする。そういうアマノジャクな戦略である(→「苦手科目が最大の武器になる」)。

逆張りの優位性

しかしこれには大きな優位性の根拠がある。まず他人が苦手なものを得意にできれば、それだけで一歩先をゆき、出し抜けるということである。常人が苦手なものをそのまま苦手な人は、受験でアドバンテージを持たない。人並みの戦略を使う者は人並みの受験生になるだけである。

あなたは合格者という「何人の中の1人」に選ばれなければならない。それなのに「あの子が苦手って言ってる。ヨカッタ、安心。実はアタシもなの~」じゃあダメなわけで。

「私が数学苦手を克服するキッカケになった「勘違い」」でも書いたが、例えば数学にしても、私の中では「他人が確率・整数を苦手だと言っているから、逆に自分は得意になってやろう」という戦略があった。そしてこの戦略は上手くいき、実際に私は試験本番で確率と整数の問題を完答した。

アマノジャクであるべし

逆張り戦略には「他人が苦手とするものを得意とする自分は、この科目が得意なんだ」と信じられるようになる、セルフイメージのコントロールもある。みんなが数学を苦手とするからこそ「よし、じゃあオレは数学が得意ってことにしてやる」というアマノジャク精神を発揮し、「あいつらが敬遠しているこれさえ得意になればモテモテだ!」という妄想を回転させながらペンを走らせるのである(モテモテかどうかは知らない)。

受験マンガ『ドラゴン桜』でも「受験の要は数学だ!数学ができるだけで自分は頭が良いと思えるようになる」という台詞があるが、同じことである。

逆張り戦略を実行する人間というのは「他人がニガテ」と公言しているものが大好物なのである。「他人がニガテ」というだけで、それがむしろ好きになってしまうのである。つまり逆張り戦略家にとって、他人のニガテは闘志のガソリンなのである。

考えてみれば、私が東大受験をするということこそ、最大の「逆張り」である。それまで、なにかにつけて学歴をぶら下げ威張ってきたイヤなやつらが「東大になんて、とても入れない」「東大!東大!」ともてはやしているから「じゃあ、オレはそこに入ってやるよ」という闘志が湧いてくるのだ。

逆張りは何かとトクをする。例えば私が大学で自己紹介するときでも、経歴を話すだけで他と違うからインパクトが出て、勝手に顔を覚えてもらえるようになった。逆張りは「オトク」なのだ。

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投稿日時: 2019/07/05 ― 最終更新: 2019/11/05
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