アッティラ(406?-453)、フン族の王としてローマを執拗に脅かし「神の災い」と呼ばれる
「他人の決断を批判するよりも、自分の決断を信じるほうが勇気の要ることだ」

世界史と言えば年代!と連想する人もいるほどセットで語られる年代暗記。世界史ギライが世界史学習の否定するときの常套句も「年代暗記したって就職してから何になるの?」である。

さて、世界史において年代暗記はどれほど重要なのか。これに対する私の回答は以下である。日本史でも同じだと思う。

  • 世界史の理解における補助的なものである
  • 覚えていないよりかは覚えていた方がいい
  • 大切なのは歴史の転換点や因果関係を明らかにするために利用すること
  • 基本的には大雑把に覚えておくだけで十分

年代は理解の補助として役立つ

細かい知識を問う私大ではもう少し重要性が上がるかもしれないが、少なくとも入試で年代暗記により明確な差がつく問題は少ないし、年代には大して関心を払わなかったという東大合格者も普通にいる。

かく言う私も世界史はかなり得意としていたが、年代は重要なもの以外にはほとんど手を出さず、受験の後半で世界史についてやることがなくなってから、語呂合わせで覚えた程度である。仮に東大であっても、合格点獲得のために細かい年代を暗記する必要はない。

ただし、年代を利用することにより世界史に対する理解がさらに深まるのは間違いない。世界史では「ストーリー」の理解が学習のための重要基軸となることを述べたが、この補助に役立つのが年代である。

例えば1830年や1848年のヨーロッパにおける革命。これらの革命の前と後では、ヨーロッパひいては世界史というものの情勢や常識というものが全くの別物になってしまっているので、他の諸々の出来事が、これらの革命の前か後か、という区分けは極めて重要である。従ってこのような重大事の前後の年代を把握し、前後関係をしっかりつかんでおくことは意義が深い。

ヨコのつながりを理解するために

また他にも世界史におけるヨコのつながりを理解するには年代が役立つ。

タテの進行に関しては、テキストの記述を順番に理解するだけで済むので年代がなくてもなんとかなるが、ヨコのつながり、すなわち中国が7世紀にこういうことをしているとき、ヨーロッパではこうなっていた、といった横断的な歴史を理解する場合、年代は重要な指標となる。

年代の覚え方・暗記法

年代それ自体はほぼランダムな数字の羅列なので、語呂合わせがオススメである。自分に合った語呂合わせが載った参考書を探すといい。『世界史年代ワンフレーズnew』が有名で私も使った。おすすめ。

基礎力あってこその年代暗記

年代は世界史理解のために役立つが、優先順位としては低く、先に歴史全体の大きな流れや、重要事件の内容、基本的な単語の暗記をしておくべきであり、こういった基礎部分がまだ不十分なら、年代を頑張って記憶する必要はない。

いやむしろ、基礎が不十分なら年代の本格的な暗記にとりかかってはいけない、と言ってもいいほどである。なぜなら、年代は基礎の理解を伸ばすためのものであり、基礎が不十分だと何の役にも立たないからだ。

問題を解く役に立てるなら、七月革命が起きた年のような極めて重要な年を除き「17世紀の半ばくらい」とか、あるいは「1870-80年代」くらいの大雑把な把握でいい。年代の暗記不十分によって細かい失点は起きるかもしれないが、それよりもまず優先すべきことがあるはずである。

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投稿日時: 2019/08/29 ― 最終更新: 2019/12/01
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