ある人が「受験にフライングはない」と言っていたが、全くその通りだと思う。受験勉強というのは早く始めるほど得であり、早く始めた人ほど受験の難度は低下すると思う。

なぜ、早く始める方がいいのか。それは勉強が「正のスパイラル」に入るからである。つまり「早めに受験勉強を始める」->「勉強が周りよりできる」->「親や教師に褒められ、良い判定をもらえる」->「良い気分になって勉強が苦でなくなる」というサイクルに入れる。逆にギリギリで勉強を始めた人は、焦って余計勉強が手につかなくなるという「負のスパイラル」に入ってしまうかもしれない。

早く始めると言っても、必ずしも「ガチで」全力の受験勉強を開始する必要はない。周囲がサボっていれば、毎日少しの追加勉強でも差がつく。東大生には小学生の時からぶっちぎりだった人が多いと思う。小学生のときは、勉強がカンタンなのに非常にゆったりしている分、やった人が周囲に一番差をつけやすい時期だから、小学生のときにぶっちぎると楽に「正のスパイラル」に入れる。

先程の「受験にフライングはない」と言った人は、結局高校2年の終わりには東大文一に合格する実力を身に着けてしまい、その後は模試の成績上位者常連として受験生活を満喫しながら、余裕の合格を果たしたそうである。

「先行者利益」を確保しよう

どんなことでも、先行者が圧倒的に有利。戦いは先手必勝。これは大学合格後も、もっと言えば人生のあらゆる場面で同じ。東大には「進振り」という制度があり、2年生の夏までの成績で進学できる学部やコースが決まるのだが、これもスタートダッシュしていた方が有利である。

例えば大学生は新しく外国語を始める必要があり、その成績は東大の進振りに大きな影響を及ぼすが、私は早くから始めることによって「授業が楽勝化する」->「テストで良い点数を取れる」->「周囲に頼られる」->「勉強が楽しくなる」というサイクルに入ることができた。中国語の勉強会なんかでも私が周囲に教えることになり、教えたりする過程でますます得意になり、進振りに十分な点を稼ぐことができた(まあ文学部に進学したから点数必要なかったが)。

こういった「フライング」を阻む要因は、周囲の友人である。「まだずっと先のことじゃないか」「なに、頑張っちゃってるの?」。こういった周囲の雑音に引きずられてカラオケに行くか、「まぁ、あと2年経てば分かるさ」と言って自分の道を選ぶかで未来が変わる。「頑張っちゃってる」人は、先に「頑張っちゃった」方が、最終的に楽なのを知っているのである。

言い方を変えると勉強というものは「フライング」という「ズル」が合法的に認められているのである。それならばなぜ「フライング」をしないのか。

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勉強の面白さを力説し、学びの意義を考え続ける受験コラム

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投稿日時: 2019/09/23 ― 最終更新: 2019/10/24
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