中島敦
「記憶力しか有っていない人間は、足し算しか出来ない人間と同じだ」

基本的に志望校の問題タイプや時間との兼ね合いを考えて、臨機応変にやるのがいいと思うが、あまり書き込み過ぎる必要はないし、重要そうな箇所にどんどん線を引いたとしても大して役に立った記憶がない。無駄にマークを書き込んでも時間がかかるし、読解に集中できなくなったりして逆効果という可能性もある。

ポピュラーなマークの付け方は「これ、それ」といった指示語や「しかし、一方で」といった接続詞を丸く囲う方法である。これは私もやった。

特に傍線部内に「これ、それ」が存在し「どういうことか」を問われた場合、解答の中で必ず指示語を別の言葉に置き換えなければならないので、ミス防止のためにもマークはした。また接続詞の中でも「しかし」のような逆接は、逆接の後の文章に作者の主張が来やすい、というのは有名な話だろう。そのため逆接を囲っておくと、後から重要箇所を拾いやすくなる。

他には古文・漢文で人物関係が混乱しやすい場合、人物名に丸をつけていくというやり方もある。これで「誰だっけ?」となったときや、主語が不明な場合にも追いかけやすくなる。

東大に多い「どういうことか」タイプの論述問題は、基本的に本文中の言葉を拾い集めれば解答になるので、「これは解答に使える」と思った部分に線を引いて、書く際にそれらを繋げて書くとやりやすいだろう。

他に私がやったことと言えば「意味の塊になっている段落の切れ目にマークを入れる」ということくらいである。例えば1-3段落、4-5段落、6-9段落がそれぞれ「1つの話」になっていた場合、それぞれの切れ目にマークを入れる。こうすると文章の全体構造を考える際に整理しすいので、最後に出てくる「全体要約問題」みたいなタイプの問題を解くのが少し楽になった。

段落番号を一々書き込むのは、面倒な割に本当に役に立つかは疑問である。たまにセンター小説なんかで「33段落目に何が書いてあるか」みたいなのをチェックしなければならない問題が出てくることがあるが、これはまず最初に問題文をサッと見て、そういう問題があるかを調べた上で、必要があるときだけマークした。正直、無駄に時間を使わせるだけの悪問だと思う。

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投稿日時: 2019/09/20 ― 最終更新: 2019/12/02
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