Web空間も衰弱死する、さらばジオシティーズ

2019年春「はてなダイアリー」終了のお知らせと「はてなブログ」への移行のお願い
Yahoo!ジオシティーズサービス終了のお知らせ

2019年春に、日本のインターネット黎明期からWeb空間を支えてきた「Yahooジオシティーズ」と「はてなダイアリー」が共にサービス終了する。「はてな」には移行先が用意されているが、これら2大サービスの終了がもたらすWebの地殻変動は、日本では史上最大規模と言っていい。今でこそ、特にジオシティーズは完全に終わったコンテンツだが、2000年前後では取り敢えずWebサイトを作る際の鉄板サービスだったため、終了によりPCオタクたちが作った数々のマニアックなサイトが消えていくことになる。かくいう私も中学生で初めて「ホームページ」をHTML手打ちで作ったときは、ジオシティーズにアップした。世界と個人が繋がるという新しい世界に本当にワクワクしたものだ。

そこで最近「 Webコンテンツも死ぬんだ」という当たり前の事実に、今更ながら些か衝撃を受けているのである。 Webコンテンツというのは、なんとなく不死のような錯覚を抱いてしまう。実際、20年近く前に作られて放置されたコンテンツは、未だに大量に検索結果に表示される。かつて足繁くアクセスした古巣は、行こうと思えばいつでも行けるような気がしていた。

違うのである。死ぬのだ。そしてこれからも死に続け、いつか誰にも読まれなくなる。むしろWebコンテンツは、紙なんかよりよほどピーキーで脆いと言える。

実はこのことを痛感する出来事が最近立て続けに起きている。2012年頃までは「携帯でWebサイトをまともに見る人はほとんどいないから、無視しても構わない」とまで言われていたが、たった5年後にはモバイル経由でのアクセスの方がPCより多くなっていた。モバイルに対応したレスポンシブデザインをもたない旧型のサイトは閲覧性が著しく悪くなり、化石サイトはWebの世界から忘却されつつある。またサイトへの接続はhttpsによる暗号化が常識になりつつあり、これらに対応しないサイトはGoogle検索での表示に不利になる(順位が下がる)ことが発表されている。これも古いサイト群を地層の下に埋める要因の1つだろう。

Webの世界では管理されないページは文字通り年を取り、老衰し、最終的に死に去る運命にある。この目まぐるしい技術革新による新陳代謝の波の中で、生き残るのは十分な学習意欲と更新意欲を持った運営者による「生きているサイト」だけである。今後はより短いサイクルでのWebの地殻変動が起き、いつかは現在のWeb世界とは全く異なる媒体へと大規模な人口移動が起きるだろう。そうなったときに、今現在Web上にあるコンテンツのほとんどは、もはや存在しなくなっているかもしれない。

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投稿日時: 2018/12/21 ― 最終更新: 2019/02/28
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