才能の本質

2021/06/09 ・ 雑記 ・ By 秋山俊

やり抜くということがそもそも才能なので […] アスリートの世界でも、たとえば「あいつは怪我さえなけりゃいい選手だったのに」とかよく言われるんですけど、おかしな話だと思いますね。[…] やり抜くことができないということは、才能がないんですよ。

イチロー

才能とは多くの場合、「純然たる肉体能力」だと“狭く”考えられがちだが、肉体能力など、才能の一要素に過ぎない。

才能とは、肉体能力、時代状況、生まれ、性格、性別、運……すべてを総合して「それをするのにどれだけ適した人間存在だったのか」で評価されるべきなのであり、またそのような評価でなければ、実際上の意味を持たないのである。

たとえばF1ドライバーになるための最大の資質は「金持ちの家に生まれること」だとよく言われる。潤沢な資金による練習環境と英才教育がなければ、そもそも目指せない職種だからだ。

もし仮に世界中の女が世界の最果てに閉じ込められ、凄まじい醜女だけが男のいる大陸に取り残された場合、その醜女の「男にモテる才能」は、世界中のどの女をも上回る。

ピタゴラスは天才数学者として知られる。ところが残念ながら、彼の「微積分の才能」は、現代の鼻垂れ小僧にも及ばない。なぜなら彼の時代には、そもそもそれが発明されていなかったからである。

勉学や勝負事で、いくら上達が早くても、すぐ飽きてしまうなら才能がないし、逆にどんなに不器用で泥臭くても、アホの一念でこだわり続けて数十年間ひたすら続けられるなら、才能のカタマリだと言わざるを得ない。

られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ。

You play with the cards you’re dealt …whatever that means.

スヌーピー

「君はいぶかしがる、」ホームズが言った。「マイクロフトが自分の能力をなぜ捜査に使わないのか、とね。彼にはその能力が無いのだ」

「でも君は確か――」

「観察力と推理力が僕より上だと言ったんだ。探偵の技術が安楽椅子の推理で終始するなら、兄は世界最高の犯罪捜査官だろう。しかし兄には野心も活力もない。」

“You wonder,” said my companion, “why it is that Mycroft does not use his powers for detective work. He is incapable of it.”

“But I thought you said—”

“I said that he was my superior in observation and deduction. If the art of the detective began and ended in reasoning from an arm-chair, my brother would be the greatest criminal agent that ever lived. But he has no ambition and no energy. 

シャーロック・ホームズが、兄が自分以上の能力を持ちながら、探偵としては劣る理由を説明した言葉
(『ギリシャ語通訳』より)

テキスト系記事の一覧

LINEで送る
Pocket

投稿: 2021/06/09
同じテーマの記事を探す
関連記事
コンテンツ
文客堂について