夢を夢だと見抜く方法

2020/12/03 ・ 雑記 ・ By 秋山俊

昔から、夢の中でありながら現実同様に振る舞える「明晰夢」(めいせきむ)というものに、強い興味を抱いている。なんとなれば、これはデバイスのいらない、自由自在なリアルタイムのVRに他ならないからだ。

明晰夢に持ち込む難しさ

明晰夢を見て、コントロールするための条件が「夢を夢だと見破ること」である。しかしこのハードルが最も高い。そもそも、夢を疑えるほどの意識レベルを保つことが困難だからだ。夢の中では大抵の場合、認識力が低下しているだけでなく、記憶まで微妙に書き換えられている。夢の中では、あるはずのないことを「思い出し」て「そういえば昨日から船に乗ってるんだった」と考えていることすらある。

逆に言えば、夢を夢だと疑える意識レベルまでくれば、明晰夢まではあと一歩に過ぎない。ここで問題になるのは、夢を確実に夢だと判定するための手段だ。

夢の中では認識力が低下しているため、後から振り返れば確実に夢だと判定できるような、ディテールの甘い夢世界であっても、夢だと判定するのに躊躇してしまうことがある。夢の中だと確信して憧れ人とのアバンチュールを愉しむ前に現実世界に戻ってしまい、枕をボカボカ殴った人もあるだろう。明晰夢は覚醒度が高い分、ちょっとのキッカケで目が覚めやすく、躊躇していると愉しむ機会を逃してしまう。

そこで普段からあらかじめ「夢を夢だと見破る方法」をストックしておく必要がある。

夢は夢であると見抜ける人でないと、(明晰夢を見るのは)難しい

夢を見破るテクニック

私はこれについて自分なりに考え、また他人とも軽く議論したことがある。

結論から言うと、夢だと欠落しやすいディテールを確認するのが簡単である。夢の世界というのは解像度が低くてディテールがあまいので、現実では絶対にあり得ない破綻が多数含まれている。言わば夢の世界とは、精度の低いシミュレーテッド・リアリティ(仮想現実)なのである。

たとえば

  • 指の本数を数える
  • 指の指紋を認識できるか確かめる

これらは現実では狂っているはずがなく、かつ、すぐに確認できるのでオススメである。他にも、もっと簡便な方法を述べれば

  • それが夢かどうか確信が持てないのなら、夢である

という判別方法もある。酒やドラッグをやらない人なら一番簡単だと思う。私は普段の生活の中で意識が曖昧になることはないので、夢かどうか疑った時点で夢だと断定している。

私の経験だと、夢のディテールは身近な場所ほど鮮明になると思う。今まで見てきた夢で一番鮮明だったのは自宅の中である。その夢では、夢の中なのに確かな触感が保たれており、時計の秒針すら再現されていた。

いかにコントロールするか

夢を見破った際には好きなことをすればいいのだが、実はコントロールが難しい。任意のものを簡単に出すことはできない。以前、明晰夢を見るのが得意だと言う人が語っていたところによると、「壁の向こうに出てきて欲しい物があると思うと、壁の向こう側でそれに出会える」というのである。

残念ながらこの方法は私には向いてないのか、あまり上手くいった試しがないが、荒唐無稽なことを試してみるとそれが上手くハマって空を飛べたりもすると思う。最終的に夢の世界のコントロールに必要なのは「自分はこの夢をコントロールできる」という確信力であり、それは『マトリックス』(’99)の世界で、ビルからビルへ跳躍するために必要な能力と同じものなのだと思う。

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投稿: 2020/12/03 ― 更新: 2020/12/04
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