多くの人はYouTubeの急激な流行を見て「これからは誰もが『TV』に出る時代だ」と思っているようだ。 私はむしろ、「『ラジオ』の時代」ではないかと思う。特に発信者にとっては。ここでいうカッコ付きの「ラジオ」とは「音声中 […]
「太陽を人類総出でいつまでも追いかけ続ければ、クリスマスがずっと続くと思いませんか?」 「いや、“明日”は必ず来る。少なくともアメリカ大陸全土の日付が変わり、キリスト教圏がすっかり闇に覆われた頃には、その日がクリスマスだ […]
何が嫌いかより、何が好きかで自分を語れよ!!! この有名なセリフは、少年ジャンプの不朽の迷作として語り継がれる『ツギハギ漂流作家』内の発言であり、その純情であることを一瞬足りとて後悔しない、真一文字なコトバの力は、今なお […]
君はWordPressでブログを運営したいというのか。今の時代にWordPressファイルをFTPでアップロードして、専用サーバに居を構えようなんていうのは、物好きのすることだよ。人を集めたいなら、素直に「はてなブログ」 […]
タイトルでいきなり56年前のドラマのネタバレをかましてしまったが、そんなことは些末な問題に過ぎない。犯人はヤスである。それより、ウルトラマンの敗因の究明が切に求められているのだ。 ウルトラマンはなぜ敗北したのか……これが […]
結局のところ人間の思考力や考えの深さというのは、最終的にどれだけ自分で、真正面からこの世界の困難や絶望に対峙し、考えを深めていくかで決まるわけで、読書はそのヒントになっても、決して思考それ自体を直接援助しない。 だから野 […]
私たちに未来を語るのは“アーカイヴ”である。 ジャン=リュック・ゴダール この世に在るのはアーカイヴだけだ。 全てが過去であり、保存されたものであり、アーカイヴなんだ。 目の前の人物が笑い、喉を震わせて声を出すときでも、 […]
死を想え [memento mori] 古代の訓戒 哲学者たち 正しく哲学している人々は死ぬことの練習をしているのだ。 ソクラテスの死についての対話『パイドン』 死はわたしたちに無関係である。なぜなら、わたしたちの存在す […]
文客堂「意思するものはおしなべて、最初から自意識を備えているのではないのですか?」 秋山「自意識にはいくつもの段階があるのだ。産まれたばかりの赤ん坊は、意識を持ってはいるが、十分に自意識が芽生えているとは言えない。しかし […]
君はいま、お腹が空いているのではないか?なに、遠慮するな。どうせ大したものが出てくるわけではないのだから。実はチキンラーメンだ。そら、食欲がムラムラと湧いてきただろう。ひと目見たときから、君が僕と同類であることは見抜いて […]
カフカの『変身』という有名な文学作品は、ある日起きたら男が巨大な虫(おそらくゴキブリ)に変身してしまったという不条理小説で「虫に変身した理由は一切わからんが、とにかくある日、自分がいきなり虫になったらどうなるか?」という […]
Google Mapは便利である。あまりにも便利である。 私もしょっちゅう使うし、未だに紙の地図を広げては「紙の方がかえってわかりやすいのよ」と言い張る私の母(単にデバイス使えないだけ)に対し「いや、Google Map […]
「時間をかければ、できるんだ」という類の言い訳を、私は信じない。なぜなら速度が足りないということは、それは結局、「できない」ことと同義であるからだ。少なくとも限られた期間のうちに「できない」ことは確実である。 なぜ仕事の […]
昔から、夢の中でありながら現実同様に振る舞える「明晰夢」(めいせきむ)というものに、強い興味を抱いている。なんとなれば、これはデバイスのいらない、自由自在なリアルタイムのVRに他ならないからだ。 明晰夢に持ち込む難しさ […]
私は5年前から「おにぎらず」の熱烈な信奉者を自負している。「おにぎらず」は、ほとんど「おにぎり」の上位互換と呼んでもいい、洗練されたスタイルを備えている。 我々がこれまで苦しめられてきた欠点。米粒の付着、具形の制限、にぎ […]
おしなべて人は、100のバカさを搭載する存在、すなわち「100バカ」としてこの世に生を受ける。ここから長じて、自分がどれだけバカであるかを、心の底から認められるか、それによってバカさ加減が決まる。 だから「オレは40くら […]
昼に常磐線で上野駅へ向かいながら、ふと考えた――「悪は易し、善は難し」 悪はイージー。悪を成すことなど、握り飯を作るより簡単だ。何故なら悪事は誤解されることがないからだ。 たとえば君の目の前に今、なんだか知らないが無性に […]
大根って偉いよ。安くて美味いのに栄養あって偉いよ。 大根のこと、心の中で、今まで低く見てたかもしれない。でも今朝、大根の味噌汁を飲んでいて反省した。ごめん。大根、君はスゴイ。誰がなんと言おうと、この言葉を私は生涯撤回しな […]
「即興が究極のコンテンツ」の続き。 なぜ即興が上手くいくと物凄いモノになりやすいかというと、1つには、理屈を超えたものを生み出せるからである。即興で生まれたコンテンツには「こんなのどっから出てきたんだよ?」というものがあ […]
究極のコンテンツは即興から生まれると思う。 即興の問題点は、即興ゆえに練り込み不足となることだが、この欠点を克服して、即興によって練り込まれたようなクオリティのモノを生み出せると、かなり奇跡的なデキになる。 即興が持つ鮮 […]
なんらかのコンテンツ制作に時間をかけるほどクオリティが上がるかというと、別に上がらない。 どうしても工数が必要なコンテンツは、必要最低限の時間はかけねばならないし、それすら省略して手抜きをすると、さすがにクオリティが落ち […]
「伝統を疑う」という文章を書いたが、私はアマノジャクな人間なので、逆に世間一般でダメだと見放されているものは「実はスゴイんじゃないか?」と、少し贔屓目に見るようにしている。 そうすることで世間の放つ「駄目バイアス」を補正 […]
私は、伝統というものには眉に唾つけて接するべきだと思う。風習とか芸能とか理論とか、伝統的なものはみな、疑ってかかるべきである。 「これでずっと上手くいってきた」 「永く続いていることが、その伝統の素晴らしさの証明」 こう […]
少し前、Twitterに予約投稿機能が追加されたが、これは言わば「公認宣言」なのだと思う。 Tweet Deckなどを使って、やろうと思えば以前からできた。しかしTwitter本家が「正式に」これを実装することには、かな […]
「人生とは、無限に積み上がった『あとで読む/観る/やる』リストを消化していくことである」という認識が、近代以後に生まれたことだというのは、意外と自覚されていないことだと思う。私は近代以降を「アーカイブの時代」と呼んでいる […]
私の認識だと、何かが「欲しい」という欲求は「手に入らない」という状態の結果生まれるものであって、その逆はないのである。これは当たり前のことにも思えるが、だからこそ「欲しい」のに「手に入らない」という“あべこべ”な関係はな […]
私は当時も現在も、芥川賞での田中慎弥の会見を、彼の演じた一世一代の芸術であり傑作だと思っているのだけど、YouTubeの評価数で7000:4000という評価割合になっているところを見ると、この件にお怒りの方というのはやは […]
謝罪を受ける側は「相手が過ちを犯したことを誠意を持って謝罪し、そうなった理由を1から10まで説明して欲しい」と考えている。 一方で謝罪する側は大抵「この難局を最小の被害で乗り切れる説明の仕方は何か」を考えることに全力を注 […]
ワタクシ、非常に驚いております。日本におけるベランダ利用率の低さに。 ベランダというものはモッパラ、洗濯をする場所であると信じ込まれており、この素晴らしきエルドラドが、ロクに手入れも活用もされず放置されているようです。毎 […]
スパゲティ・ナポリタン。 一体、このパスタは何なのだろう。 今日では広く知られるように、スパゲティ・ナポリタンは日本独自の創作パスタである。つまりナポリタンとか名乗っておきながら、実はジャパンなのである。 先日、昭和風の […]
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