『机』(’08) / メモせず忘れるならその程度のアイデア

2020/08/25 ・ 書籍 ・ By 秋山俊
『机』ヒヨコ舎,2008年

マンガ家の浦沢直樹や、人形作家の四谷シモンといった著名人の「机」そのものを紹介しつつ、仕事術などについて軽くインタビューした本。写真中心ながら104ページで、薄い。

面白いと思ったのは箭内道彦の仕事術。彼は机を持たない主義だという。したがって、机の特集なのに仕事机がない。常時空手状態でアイディアを引き出すという独特のやり方は、ともすればメモやスマホに振り回される現代の仕事術へのアンチテーゼとも言える。

僕は机があんまり好きじゃないというか、まず白い紙が好きじゃないんですよ。それをやった瞬間に何も思いつかなくなっちゃうんです。

真っ白な紙に何かを書くというより、チラシの裏とか、出力した紙の裏に書くほうが全然いいアイデアが出る。僕は自分に何も書かない、メモするなって言ってるんですけど、[…]だから机が欲しいけど、ないっていうよりは、机がないほうが面白いかな。それで、どこでもいいから平らなところを勝手に机にしちゃうみたいな。

手帳も持ってないです。[…]そうなるともう、脳がクリエイティブじゃなくなってしまうので。思いついたことをどこにも書かない。それで忘れてしまったら、そういうレベルのことだったんだな、と。

箭内道彦
『机』

オススメ度:6/10

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投稿: 2020/08/25
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