投稿日時:2019/05/28 ― 最終更新:2019/06/04

シーズン 3 パート 2の通算54話「勇者」の感想

テキスト版

原作との演出上の違いを挙げると、なんかリヴァイが獣のうなじを物凄い勢いで斬りまくってて。もう5秒くらいずっと斬ってて、ジークが鯉の餌になるサイズになっちゃってる危険性があったんですけど、引きずり出されたら意外と綺麗で。手足がたった3本なくなっていただけだから、全然大したことなくて。あれだけ斬られてたんだから、無傷と言ってもいいくらいの快挙だと。不思議ですねあれは。何を斬ってたんでしょう。仮説としては、手足を刺し身みたいに薄く斬って拷問を楽しんで、もう金太郎飴みたいに、「どこ見てもジークの足が出てきます」みたいにして、ジークを30回分くらい殺してたとか。あるいは意外と几帳面に毛を剃ってたとか。

女型の巨人の正体を暴くシーンで「小便漏らしてないといいんだが」ってセリフがありましたけど、これは漏らしますよ。それでピークが救出に来るんですけど、僕はピークが心配なんです。もうジークの「ダム」は限界なわけです。人類最強の兵士に30回くらい殺されて、口の中に刃突っ込まれて、それでさらに怪物が歯で噛んでくわえて、時速100kmくらいで運ばれて、もうジークさん身体がガタガタ揺れまくって。もうジークの「ダム」は決壊しますよ。そうなるとピークの口内がバイオハザードになっているわけで。

あと演出で良かったのは、ミカサが雷槍をライナーの口に突っ込むシーンで、僕は原作読みながら「距離近すぎじゃない?」ってツッコミを入れてたんですよ。雷槍は爆風を防ぐために距離取らないといけない設定なのに、マンガだとミカサは目の前で爆発させているように見えて。だけどアニメ版ではちゃんとこう、ライナーの喉の奥にinする様子が描かれていて。ちょうどスターウォーズで、ルークがデス・スターにミサイルをinしたみたいな形で。ああいう、原作を補完するような形で演出されているのは、アニメのすごくいい点ですね。

物語としては、これまでずっと描かれてきた、アルミンの「捨てることにより得られる強さ」って考えが極まって、ここに来てついに自分の命まで捨ててしまうということ。人としての強さではミカサやエレンに敵わなかったアルミンが超大型を実質的に負かすって展開がすごく気に入っていて。

あとはエレンが人間形態のまま超大型巨人のうなじを切り取って、因縁に決着をつけたことですね。超大型にトドメを刺すのは、物語の因縁的に絶対エレンじゃないといけないはずだし、それも巨人形態ではなく立体機動で刈り取るっていうのが重要だと思うんですよ。つまりエレンと超大型の因縁の終着点として、ここで立体機動で超大型を倒すっていう瞬間が、原作1巻での始まりの瞬間に、演出的に繋がっているから。

あと僕がさり気なく重要だと思っているのが、ジークが間違えて岩を握りつぶしちゃうシーン。あれってジークの場違いにふざけた態度のルーツを説明しているっていうか。つまり彼は命を捨てて突撃してくるマジな兵士たちに感情的になってしまって、その後自分に「おまえは父親とは違うだろ」って言い聞かせるんですけど、あのアニメでまだ説明されてないんでボカしますけど、結局父親の真面目過ぎる態度への反発としてああいうトリックスター的な人物になったと思うんですよ。

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  • 00:12 兵長は何をあんなに斬っていたのかという話
  • 01:16 ピークの口内が大変なことになる話
  • 02:08 アルミンが超大型巨人を倒すために捨てたもの
  • 03:02 エレンが立体機動で超大型巨人にトドメを刺すことが大事
  • 03:45 何気なく描かれた、ジークの性格のルーツについて
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